
おうち時間に。九谷焼の茶器で楽しむ自分のためのお茶時間
春を迎え、新茶のシーズンの訪れが近づいてきますね。日本人にとっては馴染み深いお茶の時間ですが、あわただしい日々の中ではゆっくりとお茶を淹れる時間を取ることも減っているのではないでしょうか。
今回は、おうちで過ごす時間も多いこの時代、堅苦しくなく自分のために淹れるお茶の楽しみを、九谷焼の茶器でご紹介したいと思います。

■蓋ものリバイバル?ニューノーマルな湯呑みのあり方
昔から夫婦茶碗などで見かけることも多かった蓋ものの湯呑み。なかなか日常シーンでは蓋つきの湯呑みでお茶を飲むことは少ないとは思いますが、蓋をされた湯呑みの佇まいはみているだけでも美しいもの。
そもそもの由来が、「ホコリが入らないように」「冷めないように」という機能的な意味と併せ、「あなたのことを大切に思っています」という意味があることから慶事や弔事でも登場シーンが多い蓋もの。そうした気持ちがこめられた蓋ものだからこそ、このニューノーマルなライフスタイルの中でちょっとした注目も集めているのだそう。
たしかに、いろんな人が出入りする会社のデスクなどで日常的に使うための機能としても、また、ちょっとした来客の際にも相手への気遣いが見えて、なんとも素敵ではありませんか。蓋ものリバイバル、ニューノーマルな湯呑みのあり方として楽しんでみるのも良いかもしれません。

■ひとり1セットのマイ茶器の時代
最近では、台湾茶器を思い起こさせるような、小さい急須と茶碗のセットも人気。何煎も淹れられる代表格として有名なのは台湾烏龍茶ですが、日本の煎茶だってお客様用でなければ2煎〜3煎と飲んだり、途中からは炒玄米を追加して玄米茶にして飲むのも味わいが変わって長く楽しめます。
自分だけのための茶器「マイ茶器」を使って、自分だけのために淹れるお茶の時間は、なんとも至福の時間。おうちやオフィスでも、ぜひポットとセットで常備させてみては?

■抹茶好きのあなたに、マイ抹茶椀で家抹茶のススメ
抹茶アイスに抹茶チョコ…、抹茶味の何かが好きなかたはたくさんいると思いますが、茶道を習っていて抹茶を点てることができます、という方はそう多くはないのではないでしょうか。
セラボクタニのある石川県小松市では、茶道を嗜む方が多く茶文化が暮らしに根付いているため、昔から抹茶椀も多くつくられてきました。ついつい敷居が高いと感じてしまいがちな茶道の世界ですが、おうちで自分のためだけに抹茶を点てることはそんなに難しくありません。
お抹茶とお湯を入れてシャカシャカシャカ…
抹茶の味わいが好きな方なら、ちょっとしたおやつタイムに、コーヒーがわりに点ててみるのも楽しいものです。
これをきっかけにお茶の世界にどっぷりとハマってお稽古をはじめたくなるかも…?しれません。
いかがでしたか?
お茶は日本を代表する文化のひとつ。さまざまな茶器のなかから今のライフスタイルに合ったものを見つけて自分らしい楽しみ方を研究するのもひとつではないでしょうか。

わたしたちセラボクタニが拠点とする石川県小松市では、加賀藩前田利常公が奨励したことで古くから茶文化が根付いていて、その昔は多くの茶畑やお茶屋さんがありました。茶畑がなくなりお茶屋さんが激減してしまった今もなお、茶道を嗜む方も多く、和菓子屋さんも各町ごとにあるくらいです。
そんな茶文化の歴史深い地域にあるセラボクタニのギャラリーでは、この4月からあらためて茶文化の入り口に立つような展示ができたらと『はじめの茶器展』を企画しました。
併せて、セラボクタニオンラインショップでも企画展と連動した茶器の販売を行っています。この機会にぜひご覧ください。